我が家の貧困と母のプライド

この記事を読んで真っ先に我が家と母のことを思った。

bunshun.jp

僕が10歳のときに父は自殺をした。

父は外資メーカーに勤めており、幼少期には毎年海外旅行に連れてってくれたり、習い事なども好きに始められたりと何不自由なく、というか相対的にみて裕福といえる生活できるだけの収入があったと思う。

正確な時期はわからないが、父が会社から解雇をされた。僕は幼かったこともあって、詳細は知らなかったが、平日毎日朝も帰ってきても家にいる父をみて仕事行かなくなったんだなと自分の中では認識をしていた。

父は次の仕事を探そうとしていたが、時期や年齢もあったのかなかなか仕事を見つけることができなかったらしい。

僕の母や祖父母からのプレッシャーもあってか、父は鬱になってしまった。鬱になってからは、精神病院に通ったり、薬を服用したりとなんとか克服をしようとしていたらしい。祖父母は昔気質の人で地方から成り上がったということもあってなのかわからないが、薬に頼って鬱を克服しようとする父を非難していたとのことだった。

僕はそんな父の苦しみは知らなかった。僕は父の苦しみを知ることができないまま父と突然死別をすることになった。

母はそんな中で祖父母との板挟みとなって、苦しい思いとしたらしい。ただ、僕としては、母も父を苦しめた原因になっていたと思う。

母はプライドが高く、世間体を気にする。母は、いつまでも就職のできない父に対して強く苛立ちをもっていたと思う。父が死んだときも辛いとは思っているが、多少開放感のようなものがあったのではないかと思っている。

母は父が死んだあとも、以前のような生活・見栄えを保とうとなんとかしようと考えていた。

収入が減る中で生活が苦しくなるにも関わらず、僕や姉を公立ではなく私立の中学校・小学校に通わせようとなんとかお金を工面したりしていた。もちろん母なりに子供には良い教育を与えようとしてくれたのだとは思うが、なんとか今までの自分の周りの水準に合わせた家庭環境を保とうという母のプライドが子供の僕からみても透けて見えた。

母は父が解雇されたころから、銀行員として働いていた。銀行での収入は安定はしていたが、私立の学校に子供を通わせながら家庭を保つのは大変だったのか、投資に手を出していた。投資に関する知識がどれくらいあったのかなどは今となってはわからないが、母が投資の元手としたのは本来学費にあてるはずの学資保険だった。投資の知識が乏しかったのか、時期が悪かったのかリーマンショックで投資したものはすべて溶かしてしまった。

一気に資本を失った母は正常ではなかったのかもしれない。なんとか失ってしまった分を取り返そうとしたのかどんな思考回路であったのか理解はできないのだが、水素水のマルチ商法をいつの間にか始めていた。

そんな母の状況を知らない僕はなんで少し調べたらおかしいとわかるグレーな商売をしているのか、なんでそんなに自信満々に僕の友達の親にも水素水なんていう疑似科学ともいえないようなものを勧めているのかわからないしとても恥ずかしい存在だと思った。

マルチ商法をする中で出来上がった人脈なのか、よくわからない人との付き合いも増えた。家で意味のあるかどうかわからないセミナーの動画を見る母に特に理由もなく苛立ちを覚えた。どこからお金が出ているのかわからない謎の投資案件の紹介をされた。社会人になるとその人脈の中で出会ったであろう保険会社の人を紹介され、契約をしたくもない保険も契約をさせられた。「よく考えて契約してね」という言葉とは裏腹に契約をしないという選択肢はなかった。意味がわからなかったので、その場では契約をするだけしてすぐに解約を申し込んだ。

我が家は外側からみると、子供は私立の学校に通っていて、首都圏に一戸建てに住んでいて、特に苦労をしていない家庭に見えていたし、本当に貧困とされる人とは家庭環境は異なると思う。でも僕は冒頭の記事を読んで、これは自分の家庭の話で、我が家は貧困で母は正常ではなかったのかもしれない、今も正常ではないのかもしれないと思った。

どうかこの記事が母に届きますように。

 

他人の人生はフィクションのようだ

高校一年生くらいの時に、友人に

「自分以外の人間にも一人称視点が存在していて、自分とは別のことを考えていて、そんな人間が駅に行けば何百人といて、世界で考えたら何億人もいると考えたら怖くて仕方ない」

と話たら、
「それ、涼宮ハルヒも同じこと言ってたよ」
と言われてから、なんとなく恥ずかしくなった。
それから、こんな話をしたことあまりなかったんだけど、今日上司と将来のキャリア論とかについて話していたら、似たような話をして、なんとなく自分の思ったことや今現在考えていること・感じていることをまとめようと思って書いてる。

続きを読む

メルカリでMacBook Proを買ったら、世の中の便利に色々触れた話

UKです。

イギリスとは全く関係がないですが、小学校のころスペイン人の友人に

「〇〇(僕の名前)のイニシャルって、UKじゃん!ユナイテッドキングダムじゃん!」

と言われてから、なんとなく気に入っています。

 

当時ユナイテッドキングダムの意味も分からなかったし、そのスペイン人の友人も日本にしかいたとこないので、特に何かあるって訳でもないんですが、なんかいいなって感じです。

 

名前もそんなゆるふわな感じなので、この日記での発信もゆるふわな感じでいきたいなと思っています。

 

PCを買いました。

続きを読む